代表経歴

株式会社monotone technology で代表を務めさせていただいております小島と申します。

私が水関係の分析に初めて関わったのが、1983年、大学の4回生のときでした。

以来、ずっと、水の分析に関わり続け、思えば、今年で、40年となりました。

節目の年でもありますので、ここに、簡単ではありますが、どういうことをやってきたか

という経歴を記しておきたいと思います。

個々の案件の詳細や裏話などについては、個人のブログなどで、公開していくつもりですので、

そちらのほうも、ご笑覧いただければ、幸いです。

monotone technology設立以前

 

最初に開発に携わったカード型pHメータ 「Cardy」は、

第2回「分析機器・科学機器遺産」(2013)に認定されております。

この認定事業は、日本国民の生活・経済・教育・文化に貢献した貴重な分析技術/分析機器や科学機器を、文化的遺産として後世に伝えることを目的に、

日本分析機器工業会及び(一社)日本科学機器協会が共同事業で行われたものです。

主要技術と解説されている、「PETシート上にガラス電極を形成できる技術は世界唯一」

についての研究・開発を担当しました。

特開平4-66861 イオン選択性電極およびその製造方法

 

私の関わった最高傑作は、半導体製造工程での洗浄液を測定する、薬液濃度モニタ、CSシリーズです。

これは、近赤外分光度法を多変量回帰で分析する装置です。

1994年から開発をはじめ、1995年にアンモニアー過酸化水素濃度計CS-220を上市しました。

その後、塩酸ー過酸化水素計 CS-320、分光にダイレクトドライブ方式を採用したCS-340シリーズと展開し、

2000年に今現在でもベストセラーとなるCS-100シリーズを開発、市場導入しました。

CS-100シリーズでは、初めて、リニアアレイセンサを採用し、回折格子を回転させることなく分光させ、

光路を1光路とし、サンプルセルとリファレンスセルを移動させ、切り替える方式としたことで、

装置自体を軽量・コンパクトなものとし、小型で高性能な装置を開発しました。

サンプルデータの採取法の工夫・補正方法の工夫により、調整が非常に簡単となり、

現場では、ほぼ、ノーメンテナンスで動作させることを可能としました。

 

シリコンウエハの直径が20cmのときは、フォトリソグラフィーの光源が赤色レーザーで、

ラインルール(集積回路のラインの幅)がμmオーダであり、洗浄液の管理はあまり行われて

いませんでしたが、ウエハの直径が30cmとなったとき、青色レーザーが採用され、

ラインルールがnmオーダーとなったとき、洗浄による表面粗さでラインが切れ、歩留まりが

落ちるという品質上の問題が発生するようになり、洗浄液の濃度管理をきっちり行う必要がある

という波に乗って、採用されることが多くなりました。

開発当初、売り上げゼロであったのが、2006年には、売り上げ30億円程度となり、利益率が

50%、市場占有率90%というすさまじい製品と成長しました。

半導体製造工場で導入されていないところはないと言っていいほどの状態となりました。

 

この製品開発において出願した特許の一つは、

2007年 近畿発明表彰 発明協会京都支部長賞 を受賞しております。

特開平10-30982 多成分水溶液の分析方法 

 

2013年に難病(首と背骨に後縦靭帯骨化症)を発症したため、休職することとなり、

そのまま、復職することはかなわず、退職となり、

2016年に株式会社monotone technologyを設立しました。

 

 

monotone technology 設立後